小中学生の短距離走が速くなる練習メニュー|ラダー・マーク走・坂道走

走り方・練習 公開日:

こんにちは、ぷでぃまです!

「運動を始めたいけれど、初心者なんです……」

「運動会が近いから走り方を教えてあげたいけれど、親の私に運動歴がなくて……」

そんなお困りの方に向けて、短距離走が速くなる練習のコツを解説します。

結論から言うと、足の速さは才能だけでは決まりません。正しい練習を続ければ、多くの子どもは今より速く走れるようになります。

小中学生の指導歴16年!(2026年時点)の私が、現場で実際に使っている練習方法を紹介します。

今回の記事は、次のような人におすすめ!

・短距離走が速くなるコツを知りたい人

・短距離走のトレーニング方法を知りたい人

ここで、そもそも陸上競技とは何なのかを整理しておきます。

陸上競技の基本は「走る、跳ぶ、投げる」の3つです。

どんなスポーツにも必要となる要素ですね。

特に小学生の時期は、「運動は楽しいもの」という感覚を身につけてほしいと思っています。

この記事で分かること

  • ラダー練習で敏捷性とリズム感を鍛える手順
  • 下り坂走で脚の回転数を上げる練習のやり方
  • マーク走でピッチとストライドを同時に伸ばす方法
  • テンポ走を8〜9割の力で行う意味と使いどころ
  • 坂道走でスタートダッシュと脚力を鍛えるコツ

短距離走が速くなるコツを学ぼう

校庭の地面に引いた線をリズムよく踏んで進む子と、手拍子で合図するコーチの様子(イラスト)

短距離走を速くするための、具体的な練習のコツを紹介します。

その前に、ひとつだけ。ここから紹介する練習は、どれも体を温めてから始めてください。軽いジョギングと、体を動かしながら伸ばす動的ストレッチを5〜10分ほど。体が冷えたままだと、そこがケガにつながりやすいんです。準備運動と、終わったあとのクールダウンのやり方は【初心者向け】陸上競技の基本トレーニング|フォームと準備運動から始めようにまとめました。

ラダー練習で敏捷性とリズム感を鍛える

短距離走で速く走るには、敏捷性(アジリティー=動きを素早く切り替える力)が必要です。

ラダー練習は、脚力だけでなくリズム感やバランス感覚まで鍛えられる練習です。

ここでは、みらいアスリートチャンネルさんの7種類のラダートレーニングが分かりやすかったので紹介します。チャレンジしてみましょう。

  1. 開閉ジャンプ
  2. スラロームジャンプ
  3. ツーインワンアウト(2in1out)
  4. ツーインツーアウト(2in2out)
  5. クロスカントリー
  6. ラテラルワンインツーアウト
  7. クイックラン(3ステップ)

https://youtu.be/m7jpcNuKfQM?si=p2MPr9EmUjy7obu7

初心者の方は①②、慣れてきた中級者は①〜④、上級者は①〜⑦で取り組むといいですね。

「うちの子にできるかな」と不安になるかもしれません。でも段階を踏めば大丈夫。定期的に続けることで、速く走るための土台がしっかり作られていきます。

※ラダーを購入する必要はありません。土の上に足で線を引くことで代用できます。

下り坂走でピッチ(脚の回転数)を上げる

短距離走で速く走るには、ピッチ(脚の回転数)を上げることが重要です。

小中学生のピッチアップトレーニングには、下り坂走をオススメします。器具はいりません。下り坂は日本中どこにでもありますからね。

下り坂走をすすめる理由は次のとおりです。

一番いい下り坂は、下りきった後に平坦になるか、少し登り坂になっている場所です。

初心者は5〜10mの距離から始めてみてください。

子どもだけで行わないこと。必ず大人が安全面を確認してください。

理想は、体をのけぞらせず、重心が前に移動する走りです。スピードが出て怖がるようなら、下る距離を短くしましょう。

自宅にトレッドミル(ルームランナー)があれば、一定のスピードで走り続ける練習も有効です。腕の振りを意識すると、体全体の動きがよりスムーズになります。

プライオメトリックで「素早く力を出す」感覚をつかむ

速く走るには、地面との接地時間を短くして、短い時間で効果的に力を発揮する必要があります。ここではプライオメトリックトレーニングの一例を紹介します。

プライオメトリックとは、いったい何を指すのでしょうか。なんとなくで構わないので、意味を押さえておいてください。

プライオメトリックとは、筋肉が伸ばされた直後に、伸張反射によって筋肉を収縮させることです。この体の性質を利用して、力強い力を出せるようにするのがプライオメトリックトレーニングです。

段差から飛び降りて、素早くジャンプする。身近な運動でいえば、縄跳びもこのトレーニングに含まれます。

負荷が高いものも含まれます。特にアキレス腱への負荷が強いので、子どもの成長に合わせて回数と強度を調整してください。段差から飛び降りる動きも、高さを欲張らないこと。低いところから始めて、着地が乱れてきたらそこでやめる。それくらいで十分です。体力には個人差がありますから、回数はお子さんに合わせて減らしてかまいません。

かかとや膝、腰に「痛み」が出たら、その日は中止してください。筋肉痛とは別物です。成長期の骨や関節はまだ育っている途中で、大人と同じようには衝撃を受け止められません。痛みが数日続くようなら、自己判断せず整形外科などの医療機関に相談を。体調のすぐれない日は、無理をさせないであげてください。

スプリントドリルでフォームを整える

速く走るためには、スプリントドリル(走りにつながる動きづくり)も効果的です。スキップやハイニー、バック走など、多様なドリルを取り入れましょう。

こちらの記事でスキップを紹介していますので、あわせて確認してみてください。

足が速くなる自宅トレーニング|小中学生が親子でできる練習メニュー

スプリントドリルで伸びるのは足の速さだけではありません。体全体の協調性やバランス感覚も向上し、総合的な運動能力が高まります。

短距離走のタイムを縮めるための練習法

グラウンドに並べた目印のあいだを走り抜ける子と、離れて見守るコーチの様子(イラスト)

短距離走でタイムを縮めるには、ここまでの練習を組み合わせることが大切です。代表的な3つを紹介します。

マーク走:ピッチとストライドを同時に鍛える

マーク走では、本記事で紹介したピッチに加えて、ストライド(1歩の幅)も強化できます。設定間隔は次のとおりです。

スタートから10mの場所に、上記の間隔でマーカーを10枚置いてください。マーカーがなければ線を引くだけでも問題ありません。上級者になったら、ミニハードルを置くのも効果的です。

  1. スタートはきちんと止まって、勢い良く走り出す。
  2. 10mからのマーカー区間は、いい姿勢でマーカーの間に足をついて走り抜ける。
  3. マーカー区間終了後、10m~20mは同じ動きで走る。(中学生は30m)

テンポ走:8〜9割の力で自分の走りを確認する

テンポ走は、自分の走りを確認できる練習です。

全力ではなく、テンポよく一定のリズム(80~90%の力)で走りましょう。リラックスして走ることがポイントです。

小学生は50m100m、中学生は100m150mを目安に3〜5本走りましょう。

坂道走(上り):スタートダッシュと筋力を強化する

ここでは下りではなく、登る坂道走です。

短めの距離(10m程度)に設定すると、スタートダッシュのイメージがつかみやすくなります。

長めに設定すると筋力強化にもつながるので、中学生は積極的に取り組みたいところです。

ただし坂道走は負荷が大きい練習です。成長期の子どもは無理のない範囲で行ってください。

こうした練習を継続することで、短距離走のタイム短縮が期待できます。まずは今週末、近所の公園でラダーの「開閉ジャンプ」から試してみてください。線を引くだけで、今日から始められますよ。

ぷでぃまスポーツのマスコット ぷてぃ

このブログについて

このブログは、子どもたちの「走りたい」を応援する場所です。 やさしい言葉で、保護者の方にも安心して読んでいただける情報をお届けします。

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