運動会でリレー選手に選ばれたい子へ|夏のうちにできる準備
こんにちは、ぷでぃまです!
「リレーの選手になりたい」とお子さんが言い出したら。まず結論からお伝えします。夏のうちにやることは、直線を速くすることより、コーナーとバトンです。
選手になりたいって言うんですけど、うちの子そんなに速くないんです…
わかります。速い子が選ばれるものだと思うと、最初からあきらめてしまいますよね。
でも、リレーは50m走とは別の競技です。カーブを曲がる、バトンを渡す、決められた区間で走る。直線のタイムだけでは決まらない要素が、いくつも入ってきます。
そして大事なのは、そのカーブとバトンを練習している子が、実はとても少ないということです。だからこそ、まだ伸びしろが残っています。
この記事では、選考で見られていることと、夏のうちに家でできる準備を順にお話しします。
この記事で分かること
- リレー選手の選考で、実際に見られていること
- 夏のうちに差がつく「コーナー」の走り方
- 家の前でできるバトンの受け渡し練習
- 走力そのものを伸ばす、短い全力の使い方
- 選ばれなかったときに、親が用意しておきたい言葉
選考で見られているのは、タイムだけではありません

まず、選び方の話から。学校によってやり方はさまざまですが、多いのは体育の時間に計った50m走のタイムを目安にする方法です。
ただ、タイムだけで決まりきるとも限りません。実際の選考では、こんなところも見られています。
- カーブでスピードが落ちないか … トラックの半分以上はカーブです
- バトンで止まらないか … 受け渡しでもたつくと、そこで数歩ぶん遅れます
- 最後まで落ちないか … 後半で失速する子は、区間の後半で抜かれます
現場で子どもたちを見ていると、直線は速いのにカーブでふくらんで失速する子が、けっこういます。逆に、直線ではそこまでではないのに、カーブとバトンが上手でトータルでは速い子もいます。
直線のタイムはすぐには縮みません。カーブとバトンのほうが、短い期間でも変わりやすいと言われています。
つまり、夏のうちに手をつけるなら、練習している子が少ない場所からのほうが効率がいいということです。
カーブは「内側に少し傾く」だけで変わります

ひとつめは、カーブの走り方です。ここは、教わったことのない子がほとんどです。
多くの子は、カーブでも直線と同じ姿勢のまま走ろうとします。すると体が外へ持っていかれて、コースの外側にふくらんでしまう。走る距離が長くなるぶん、そのまま遅れになります。
やることは、そんなに難しくありません。体全体を、内側に少しだけ傾ける。それだけです。
- 傾けるのは腰から上ではなく、足首から体ごと
- 腕は力まず、脚に合うリズムで前後へ
- 目線は、少し先のコースの内側へ
公園やグラウンドの角を使って、ゆるいカーブを何本か走ってみてください。全力である必要はありません。8割くらいのスピードで、傾ける感覚をつかむほうが先です。
傾くと転びそうで、こわいんだけど…
最初はそう感じます。だから、いきなり全力で試さないでください。ゆっくり走って、慣れてきたら少しずつ速くする。この順番なら、こわさはだんだん消えていきます。
バトンは、家の前でも練習できます

ふたつめは、バトンです。リレーで差がつきやすいのが、実はここです。
受け渡しでもたつくと、二人とも止まりかけます。この数歩は、走力ではどうにも取り返せません。逆に言えば、練習した子がそのまま得をする場所です。
家の前や公園でできる形はこれだけです。
- 渡す側は、相手の手のひらに上から押し込む
- もらう側は、手のひらを上に向けて、親指と人差し指でVの字をつくります
- もらう側は、後ろを見ずに手だけ出す
- 「はい」の合図を、渡す側が声に出す
ポイントは、もらう側が振り返らないことです。振り返ると体がねじれて、そのぶんスピードが落ちます。「声が聞こえたら手を出す」と決めておけば、前を向いたままで受け取れます。
ただ、学校によっては「見て受け取る」と教えることもあります。その場合は、学校のやり方に合わせてください。
親御さんが相手役になれば、走らなくても練習できます。歩きながら渡す、小走りで渡す、と段階を上げていけば十分です。バトンの代わりは、丸めた新聞紙やラップの芯で構いません。
走力は「短い全力」を、少ない本数で

三つめは、走力そのものの話です。ここは焦らないでください。
速くなりたいと思うと、つい長い距離をたくさん走らせたくなります。でも、リレーで必要なのは持久力ではなく、短い距離を全力で走る力のほうです。
目安は、20〜30mを全力で3〜5本。あいだにしっかり休みを入れます。本数を増やすより、1本の質を大事にしてください。
その前に、軽く走ったり関節を動かしたりして、体を温めてから始めてください。やり方はケガをしにくい体に|準備運動を「嫌がらせず」習慣にするにまとめています。
疲れてくるとフォームは崩れやすくなります。崩れた形のまま本数を重ねないほうがいい、と言われています。「まだ走れる」というところでやめるくらいが、ちょうどいいです。
そして、夏場は時間帯に気をつけてください。全力で走る練習は、朝の涼しい時間か、夕方に。水筒は必ず持たせて、少しでもふらつく様子があればその日は終わりにします。暑さ指数(WBGT)が高い日は、走る練習そのものを見送ってください。
毎日続けようとしなくて大丈夫です。週に2〜3回でも、続いていれば変わります。無理なく続ける形のつくり方は、夏休みに差がつく、運動が苦手な子の「1日10分」習慣のつくり方にまとめました。
走り方そのものが気になる場合は、腕振りや姿勢から見直すと変わることがあります。そちらは子どもへの走り方の教え方をどうぞ。
選ばれなかったときのことを、今のうちに考えておく

最後に、いちばんお伝えしたいことです。
リレーの選手は、人数が決まっています。がんばった子が全員選ばれるわけではありません。だからこそ、選ばれなかった日の言葉を、親御さんが先に用意しておいてほしいんです。
がっかりして帰ってきたら、なんて言えばいいんでしょう。
「残念だったね」の前に、練習していた事実のほうを先に言葉にしてあげてください。「毎朝走ってたの、お母さん見てたよ」。結果は変えられませんが、やっていた時間は消えません。
現場で見ていても、選ばれなかった経験そのものより、そのあとの受け止められ方で次が決まります。悔しさを認めてもらえた子は、翌年もまた挑戦します。
そしてもうひとつ。リレーに選ばれなくても、運動会当日は走ります。かけっこの本番で力を出すための準備は、運動会のかけっこ、直前1週間と当日にできることにまとめてあります。
なお、選考日や運動会まで残り1か月ほどという時期なら、今から本番までの組み立て方を先に決めておくと迷いません。週ごとの割り振り方は運動会まで約4週間|逆算でつくる無理のない練習カレンダーにまとめました。
今日できる一歩は、丸めた新聞紙を1本つくることです。バトンの受け渡しは、玄関の前でも練習できます。選考の日までに、そこだけは自信を持って迎えられるようにしておきましょう 🏃