2学期の体育が憂うつな子へ|夏休みのうちにできる心の準備
こんにちは、ぷでぃまです!
2学期の体育を気にしているお子さんについて、先に結論をお伝えします。憂うつの中身は、できないことそのものより、できないところを見られることのほうです。
2学期の話になると、急に口数が減るんです…
夏休みも後半に入りました。カレンダーが進むにつれて、学校の話をしたがらなくなる。そういうお子さんは、めずらしくありません。
体育が理由になっていることも、けっこうあります。とくに2学期は運動会があって、練習も本番も人前です。
現場で見ていると、この時期に元気をなくす子の多くは、運動そのものが嫌いなわけではないんです。友だちの前で失敗する場面のほうを、先に思い浮かべています。
この記事では、残りの夏休みでできる心の準備を、家でできる形でお話しします。
この記事で分かること
- 体育が憂うつになる本当の理由
- 2学期にやる種目を、先に知っておく効果
- 「一度やったことがある」だけで変わること
- 親御さんが先に用意しておきたい言葉
- 体調に出てきたときの見分け方
憂うつの正体は、「見られること」のほうです

まず、何を嫌がっているのかを分けて考えてみてください。逆上がりができないことと、できないところを30人に見られることは、別の話です。
体育は、うまくいかない場面がそのまま人の目にさらされる時間です。算数のテストは点数が本人にしか見えませんが、跳び箱は跳べたか跳べないかがその場で全員に分かります。
- できない … 練習すれば少しずつ変わっていくもの
- 見られる … 練習ではどうにもならない、場面そのもの
だから「ちゃんと練習すれば平気だよ」という励ましは、半分しか届きません。本人が怖がっている残り半分に触れていないからです。
「できないと恥ずかしいよね」と先に言ってあげると、子どもは話し始めます。
分かってもらえた、と感じたところから会話が始まります。順番としては、解決策より先です。
2学期にやる種目を、先に知っておく

ひとつめの準備は、情報です。何をやるか分からない、というだけで不安は大きくなります。
学校からもらった年間の計画表や、1学期の授業の様子から、2学期に出てくる種目はだいたい見当がつきます。マット、跳び箱、鉄棒、持久走、そして運動会の練習。
- 家に残っている学年だよりや年間計画を見返す
- 上の学年の子がいれば、去年の2学期を聞いてみる
- 分からなければ、始業式のあとに担任の先生へ聞いてみる
はっきりさせておくと、漠然とした不安が「跳び箱がいやだ」くらいまで小さくなります。名前がついた不安は、手のつけようがあるんです。
運動会でリレーの選手を意識しているお子さんなら、運動会でリレー選手に選ばれたい子へ|夏のうちにできる準備も参考にしてみてください。夏のうちに手をつけられる場所がまとめてあります。
「一度やったことがある」だけで、当日が変わります

ふたつめは、体のほうの準備です。ただ、できるようにしておく必要はありません。
目的は、初めての動きを授業でいきなりやらなくて済むようにすることです。一度でも触ったことがあると、体のこわばり方がまったく違います。
やったことあるやつだ、って思えたら、ちょっと落ち着くかも
それで十分です。公園の鉄棒に10秒ぶら下がる、マットの上で前転を1回やってみる。うまくできなくて構いません。
- 回数を決めない(「やってみる」で終わってよい)
- できたかどうかを判定しない
- 楽しくなくなったら、その日はやめる
やらせすぎると、夏休みの残りまで体育の時間になってしまいます。1回で切り上げるくらいがちょうどいいです。
夏の外遊びは、時間帯に気をつけてください。朝の早い時間か夕方にして、水筒を持っていきます。暑さ指数(WBGT)の高い日は見送ってください。屋外の遊具は日なたでかなり熱くなるので、触る前に大人が手で確かめます。
親御さんの言葉を、先に用意しておく

三つめは、親御さんの側の準備です。ここがいちばん効きます。
体育のあと、子どもが落ち込んで帰ってくる日は、いつかきます。そのときに何と言うかを、先に決めておいてほしいんです。
とっさに出る言葉は、たいてい結果に向かいます。「跳べた?」「何位だった?」。悪気はなくても、子どもは結果だけを見られていると受け取ります。
つい「できた?」から聞いちゃうんですよね…
順番を入れ替えるだけで大丈夫です。「今日どうだった?」から入って、話が出てくるのを待つ。結果より先に、過ごした時間のほうを聞く。
言い換えの具体例は、良かれと思って逆効果|運動が苦手な子への「声かけNG集」にまとめてあります。用意しておくと、当日あわてません。
そしてもうひとつ。「みんなできてるよ」は使わないでおいてください。奮起させたい気持ちから出る言葉ですが、比べられた記憶のほうが長く残ります。
体に出てきたら、無理をさせないでください

最後に、気をつけてほしいことをお話しします。不安は、体の症状として出ることがあります。
始業式が近づくと、朝の腹痛や頭痛、寝つきの悪さが出てくる子がいます。仮病と決めつけないでください。本人にとっては、本当に痛いことがほとんどです。
- 朝だけ痛くて、休むと治まる日が続く
- 体育のある曜日に決まって調子が悪くなる
- 食欲や眠りが、夏休み前と変わった
こういう状態が続くようなら、家庭で抱え込まずに、学校の先生やスクールカウンセラー、かかりつけの小児科に相談してください。体の病気が隠れていることもあります。
「行きたくない」と言えた日は、隠さずに話せた日です。まずそこを受け止めてあげてください。
現場で見ていると、2学期の体育を乗り越える子は、うまくなった子とは限りません。家で話を聞いてもらえている子です。
できるようにしてから送り出す必要はありません。うまくいかなくても帰ってくる場所がある、と本人が思えていれば十分です。
今日できる一歩は、夕ごはんのときに「2学期の体育、何がいちばんいや?」と聞いてみることです。名前がついた不安は、そこから一緒に小さくしていけます 🌱